8月31日に放送された日本テレビの国民的チャリティ番組「24時間テレビ」内で、『全日本仮装大賞チャリティSP』が生放送され、日本のお笑い界を長年牽引してきたレジェンド、萩本欽一氏(84)が羽鳥慎一アナウンサーと共にMCを務めました。生放送ならではの緊張感の中、萩本氏の代名詞とも言える予測不能な「欽ちゃん節」が炸裂。その独特の進行スタイルが、視聴者の間で大きな話題と様々な反響を呼びました。
生放送を彩る豪華審査員と「欽ちゃん節」の応酬
番組冒頭から萩本氏は「あの、時間ないから…」と独特のペースで進行を開始。審査員席には、上田晋也氏をはじめ、若手俳優の浜辺美波さん、永瀬廉さん、志尊淳さん、子役の永尾柚乃さん、歌手の氷川きよしさんといった豪華な顔ぶれが並びました。
萩本氏が志尊淳さんの名前を「ちほう、ちへん…」とネタなのか間違える場面では、羽鳥アナウンサーが「志尊(しそん)さん」と丁寧に訂正するも、萩本氏は「ちそんさん」と再度言い間違え、会場に笑いを誘いました。
また、審査員に感想を求める際、タレントのアンミカさんが「子どもがマネできる楽しさです。バカらしすぎておもしろい間にもう1個押すの忘れました」とコメントすると、萩本氏は間髪入れずに「長すぎ!」と一刀両断。この直球なツッコミには、場の空気が一瞬引き締まりました。続いてマイクを持った大久保佳代子さんは、その緊張感を察し「アンミカさんと同じです」と急いで簡潔に反応。この機転に再び笑いが起こり、羽鳥アナウンサーが「非常に審査員の方に緊張感が走っております」とフォローする一幕も見られました。
24時間テレビ「全日本仮装大賞」でMCを務める萩本欽一氏(2018年撮影)
ゲスト卓球・伊藤美誠選手への「話が長い!」発言と機知に富んだ切り返し
さらに、仮装側のスペシャルゲストとして登場した卓球女子の伊藤美誠選手がコメントを述べた際も、萩本氏から「話が長い!」とストレートなツッコミが入りました。会場からは再び笑いが起こり、伊藤選手も小さな声で「すみません」と苦笑いを浮かべる場面がありました。
伊藤選手の仮装に対する審査員の感想では、アンミカさんが「人生初のマトリックス卓球でした」とユニークなコメントを残し、続く大久保佳代子さんは「パス」と簡潔ながらも巧みな一言で切り返し、再び会場を沸かせました。この一連の流れは、萩本氏の長年の経験と、周囲の機転が光る生放送ならではの醍醐味を改めて示しました。
ネット上での視聴者の声:期待と困惑が交錯
生放送での萩本氏の予測不能なMCに対し、インターネット上では様々な声が寄せられました。「欽ちゃんどうしちゃったの?」「こんな人だったっけ?」「暴走してるw」といった驚きの声や、「生放送で映しても大丈夫なのだろうか…」「あれ大丈夫なの?台本ならいいけど」「見ててハラハラ」「ボケなのかガチなのかわかんなかったけど見ててハラハラしてしまった」「正直ドン引き」「なんか空気悪くなった」「こっちがしんどくなった」といった困惑や心配の声が多く見られました。
特に、子役の永尾柚乃さんもピリピリとした空気を察し、一生懸命に短い感想を述べていたことに対し、「子役の子も一瞬でピリピリしてるの理解して一所懸命に短い感想にしてて可哀想だった」といった同情的な意見も書き込まれ、生放送ならではの緊張感がSNSで大きな反響を呼びました。
結論:賛否を呼んだ「欽ちゃん節」のインパクト
今回の「全日本仮装大賞チャリティSP」では、萩本欽一氏の長年培ってきた「欽ちゃん節」が存分に発揮され、視聴者に笑いと同時に予測不能な展開による緊張感をもたらしました。その独特のパフォーマンスは、SNSを中心に大きな話題となり、エンターテインメントのあり方や、生放送におけるタレントの役割について改めて問いかける機会となったと言えるでしょう。萩本氏の変わらぬ存在感と、それに対する多様な視聴者の反応が、番組に深いインパクトを与えた一日となりました。