関西電力役員らの金品受領問題を再調査する第三者委員会は15日午後、大阪市内で記者会見を開き、すでに問題の中枢に関わる100人以上の関係者へのヒアリングを実施したと明らかにした。このほか約600人に書面での調査も行った。委員長を務める但木(ただき)敬一・元検事総長は「何が問題で何が真相か議論を進めたい」と述べた。
但木氏は、調査が今も続いていることを理由に、調査対象や現時点で明らかになった事実などについては説明を避けた。また年内の最終報告書の提出は不可能との考えを示した。
第三者委は但木氏のほか貝阿弥(かいあみ)誠・元東京地裁所長ら4人で構成し、10月に発足した。福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)からの金品受領の実態や原発マネーの還流疑惑の解明を目指している。
関電の岩根茂樹社長は、この第三者委の報告書提出をもって辞任する。