中国、抗日戦勝80年パレード:米本土射程ICBMとAI無人機を初公開

中国は3日、抗日戦勝80年記念の軍事パレードで、米本土射程ICBMAI搭載ステルス無人機など新型兵器を初公開。軍の近代化と対米戦力誇示の狙いが鮮明になりました。

中国の新型兵器:核戦力と先端技術

今回初披露された核弾頭搭載可能な新型ミサイルは、最新鋭ICBM「東風61」、潜水艦発射弾道ミサイル「巨浪3」(最大射程1万4千キロ)、空中発射長距離ミサイル「驚雷1」です。国営新華社通信はこれらを「戦略核戦力の三本柱」であり「国家主権を守る『戦略的切り札』」と報道。これらは米本土射程の能力を強調し、固定発射式ICBM「東風5C」なども公開されました。
中国の軍事パレードで初公開された新型ICBM「東風61」中国の軍事パレードで初公開された新型ICBM「東風61」また、数種類の新型極超音速巡航ミサイルや、米軍のTHAADに似た迎撃ミサイル「紅旗19」「紅旗29」も登場。有人戦闘機を支援するAI搭載ステルス無人機、米軍も未配備とされるステルス無人爆撃機、水中ドローンなど大型無人機も公開されました。前線で精密攻撃を行う「ロボット犬型無人機」や、対無人機用レーザー兵器も見られました。

今回の新型兵器公開は、中国の軍事近代化の成果と、米国に対抗し得る戦力を世界に誇示する意図を明確にしました。国家主権を守る「戦略的切り札」として、国際社会にその軍事力を強く印象付けた形です。

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