ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナとの和平合意が達成されれば完全に履行するとした上で、「『安全の保証』はロシアとウクライナの双方のために策定されるべきだ」と強調。「現時点では誰も我々と真剣なレベルでこの問題を議論していない」とも話し、ウクライナの「安全の保証」がロシア抜きで議論されていることを非難した。
露極東ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムの全体会合で司会者の質問に答えた。プーチン氏はまた、ウクライナとの戦闘中に米欧の軍隊がウクライナに派遣された場合は「合法的な攻撃目標とみなす」とも話した。
ウクライナのゼレンスキー大統領との会談場所についても言及し、「最適なのはモスクワだ」と改めて主張。ウクライナ側が提案する場所での会談実施は「我々にとって過剰な要求だ」と述べた。
米仏などウクライナを支援する有志連合は4日の会合で、停戦後にロシアがウクライナに再侵攻するのを阻止するための「安全の保証」について議論し、ウクライナに平和維持部隊を派遣することなどを確認した。【モスクワ山衛守剛】