若手俳優として注目を集めていた清水尋也(26)が、9月3日早朝、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。同居する20代女性も共に逮捕され、2人は容疑を認めているという。将来を嘱望された俳優の突然の転落は、芸能界に大きな衝撃を与えている。情報筋からは、かねてより清水容疑者の交友関係や現場での様子に関する懸念の声が上がっていた。
逮捕の詳細と捜査の経緯
警察関係者によると、清水尋也容疑者は7月10日までに、東京都杉並区の自宅で同居する20代女性と共に乾燥大麻を所持した疑いが持たれている。警視庁は今年に入り、清水容疑者が大麻を使用しているという情報を得て捜査を進めていた。逮捕当日、捜査員が自宅を捜索したところ、テーブル上から乾燥大麻とみられる植物片や吸引に使用する巻紙が発見されたという。取り調べに対し、清水容疑者と同居女性は「大麻を持っていたことは間違いない」と容疑を認めている模様だ。
麻薬取締法違反で逮捕された俳優、清水尋也容疑者の顔写真
期待されたキャリアと主な出演作品
清水尋也容疑者は、2012年公開の映画『震動』で芸能界にデビューして以来、その個性的な存在感で注目を集めてきた。2013年の映画『渇き。』、2015年の『ソロモンの偽証』前後編、2021年の大ヒット作『東京リベンジャーズ』シリーズなど、数々の話題作に出演。特に2021年にはNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で朝ドラデビューを果たし、若手俳優の筆頭株としてその名を轟かせた。逮捕当時も、松本潤主演の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)で重要な役どころを務めるなど、今後の活躍が期待されていた。
囁かれていた疑惑と現場での評価
清水容疑者の逮捕を受けて、あるテレビ局関係者は「“彼”は薬物をやっているかもしれないと思っていた」と漏らしている。清水容疑者が親しくしていた芸能関係者の間には「薬物使用の噂があった」といい、たとえその関係者が「薬物から抜け出した」と聞いていたとしても、清水容疑者の交友関係には常に不審な目が向けられていたようだ。また、撮影現場では同世代や年下の役者とも積極的に交流せず、独特の孤高な雰囲気を醸し出していたと伝えられている。この距離感が、今回の事件と何らかの関連性があったのかは定かではない。
作品への影響と個人的な背景
今回の逮捕により、清水容疑者は9月29日から放送開始予定だったNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の出演が取りやめとなったことも明らかになった。彼の芸能界入りのきっかけは、小学6年生の時に4つ上の兄で俳優の尚弥(30)が主演した映画『からっぽ』の試写会で、尚弥の事務所関係者からスカウトされたことだという。幼少期に両親が離婚し母子家庭で育ち、21歳で母親と死別するという苦しい経験もしている。そうした経験が、彼の個性派イケメンとしての唯一無二の存在感を形成していたとテレビ誌ライターは指摘する。才能豊かな若手俳優として期待を集めていただけに、今回の逮捕は関係者にとってもファンにとっても大きな衝撃と深い失望を与えている。
26歳という若さで将来を閉ざしかねない事態となった清水尋也容疑者。罪をしっかりと償い、更生して再びスクリーンに戻ってくる日が来ることを願うばかりだ。今回の事件は、芸能界における薬物問題の根深さを改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。
記事情報源:
- Yahoo!ニュース
- 女性自身