女優・沢口靖子(60)がこの秋、エンターテイメント界で新たな旋風を巻き起こしています。フジテレビの月9ドラマ『絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜』で35年ぶりのフジテレビ連続ドラマ出演、そして初の月9主演を果たす傍ら、自身の代表作であるテレビ朝日『科捜研の女』の継続も決定。異例の主演ドラマ「掛け持ち」という多忙なスケジュールの中で、彼女が見せるプロ意識と尽きない挑戦精神が注目を集めています。
フジテレビ「絶対零度」での新たな挑戦
2025年10月6日に放送を開始した『絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜』で主演を務める沢口靖子は、「新たな出会いを楽しみ、新しい自分を発信していけたら」と意気込みを語りました。彼女にとってフジテレビの連続ドラマは35年ぶり、月9ドラマの主演は初めてという記念碑的な作品です。テレビ局関係者によると、生放送が苦手と公言しているにもかかわらず、初回放送日には約7時間にわたり生番組に出演し、ドラマの宣伝に奔走するほどの気合を見せたと言います。『絶対零度』は2010年から続く人気刑事ドラマシリーズの第5弾。今作では“情報犯罪”をテーマに、沢口は総理大臣肝入りの対策チームで異彩を放つ刑事を熱演しています。還暦を迎えたとは思えない、髪をバッサリ切った役作り、派手なアクション、さらには歌唱シーンにも挑戦し、その奮闘ぶりは第1話から大きな話題を呼びました。
フジテレビ「絶対零度」とテレビ朝日「科捜研の女」で主演を務める沢口靖子。還暦を迎え、新たな役柄に挑戦する彼女の情熱が伝わる一枚。
「科捜研の女」存続の危機と継続決定
一方、沢口の代表作として不動の地位を築いているのが、テレビ朝日系の『科捜研の女』です。榊マリコ演じる沢口が科学捜査を駆使して難事件を解決するサスペンスは、昨年25周年を迎えた長寿ドラマシリーズとして多くの視聴者に愛されてきました。しかし、近年は視聴率の低下や、全編京都での撮影による交通費や宿泊費などの高コストが課題となり、幾度となく打ち切り候補として報じられていたのも事実です。その中で、他局の刑事ドラマ『絶対零度』に沢口が主演することが判明し、「マリコ卒業」の憶測が飛び交いました。しかし、水面下では番組継続に向けた調整が進められており、来年の年始には2時間のスペシャルドラマの放送が決定。沢口自身も「マリコは私の分身」と語り、京都のスタッフとの関係も大切にしてきただけに、番組存続の報に胸をなでおろしたことでしょう。
ドラマ「絶対零度」の役作りのために髪をバッサリとカットした沢口靖子と共演者の安田顕。新しいヘアスタイルで情報犯罪に挑む刑事を熱演。
異例の「Wブッキング」がもたらす過酷な撮影スケジュール
代表作への続投が決まったことで、沢口が直面したのは局をまたいだ「Wブッキング」という異例の事態です。現在、撮影はまさに綱渡りのスケジュールで進行しています。『絶対零度』の初回放送の余韻もそこそこに、沢口は『科捜研の女』の撮影のために京都へ向かいました。『絶対零度』はまだ撮影が続いているものの、まずは7話までの出演シーンを撮り終え、10月は『科捜研の女』の撮影に集中するとのこと。そして11月上旬には東京に戻り、『絶対零度』の8話以降の撮影を再開するという、まさに主演作を掛け持ちするハードスケジュールです。このような過酷な状況にもかかわらず、沢口は「科捜研はやめへんで!」と並々ならぬ覚悟で2作品同時撮影に臨んでいます。科学捜査とアクション、対照的な役柄と撮影現場を往復しながら、女優・沢口靖子の新たな挑戦が今、まさに始まっています。
還暦を迎えながらも、第一線で精力的に活動し、常に新しい自分に挑戦し続ける沢口靖子の姿は、多くの人々に勇気と感動を与えています。その情熱とプロ意識が、今後どのような輝きを見せてくれるのか、その活躍から目が離せません。
情報源:
※女性セブン2025年10月30日号
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