石破首相退陣に立憲民主党が反応:「信念なき政治家」と酷評、次期総裁への警戒感も

石破茂首相(自民党総裁)が退陣の意向を固めたことを受け、立憲民主党の議員らが7日、X(旧ツイッター)やフェイスブックなどのSNSを通じて一斉に反応を表明しました。批判的な見解を示す声が相次ぎ、次期政権への警戒感をあらわにしています。

小西洋之議員の見解:信念なき政治家への批判

立憲民主党の小西洋之参院議員は、自身のXに「結局、最後まで自らの信念で局面を切り拓く政治家ではなかった」との見解を投稿しました。小西氏は、石破首相が「石破カラー」を発揮できなかった点を念頭に、「石破首相は『石破茂という政治家を演じていただけの政治家』だった」と厳しく評価しています。さらに、保守系議員が新総裁となる可能性に触れ、「次の自民総裁はもっと(次元を超えて)悪くなり、国民にとって災難になりかねない」と、今後の自民党総裁選と政局に対する強い警戒感を示しました。

立憲民主党の小西洋之参院議員。石破首相の退陣に対し「信念なき政治家」と評し、今後の政局に警鐘を鳴らした。立憲民主党の小西洋之参院議員。石破首相の退陣に対し「信念なき政治家」と評し、今後の政局に警鐘を鳴らした。

江田憲司議員の指摘:遅すぎた決断と求心力不足

江田憲司衆院議員はフェイスブックで、石破首相の退陣を「遅きに失したと思う」と評しました。江田氏は、石破首相が「ご自身が続投することが国政に停滞を招くということを悟られたようだ」と指摘。旧安倍派が石破降ろしを主導していた背景にも言及し、「国民の『怒り』や『判官贔屓』等で内閣支持率が上がっていたことは事実だが、政権運営は、与党の石破首相を支えようという『求心力』がないと立ちゆかないものだ」と分析し、党内の分裂が政権運営を困難にしたとの見方を示しました。

渡辺創議員の悔恨:停滞の夏を振り返る

国会で石破首相と論戦を交わしてきた渡辺創衆院議員は、Xに「結局こういうことになるのか」「何が動き、何が動かない夏だったのかよく振り返って考えてみようと思う」と投稿。政治の停滞が続いたことへの無念さを滲ませました。

まとめ

石破茂首相の退陣表明に対し、立憲民主党の主要議員らは、首相の政治姿勢を厳しく批判し、その決断が遅すぎたとの見解を示しました。特に、次期自民党総裁選で保守系議員が選出される可能性に対して強い懸念を表明しており、今後の政局が国民にとってさらに困難なものになるのではないかとの警戒感を露わにしています。これらの反応は、与野党間の対立構造が今後も続くことを示唆しており、次期政権運営における課題の大きさを浮き彫りにしています。

参照元

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbcfb605a7dfc8ad196a838181efa8707dadb9f2