韓国の李在明(イ・ジェミョン)野党代表が6日に映画鑑賞後、交流サイト(SNS)に投稿した内容について、与党「国民の力」所属の朱晋佑(チュ・ジンウ)議員が「韓国国民約300人が米国で手錠をかけられ、劣悪な収容所に閉じ込められているのに、大笑いして映画を鑑賞し、SNSで宣伝までしているのか」と厳しく批判しました。この発言は、李野党代表の行動に対する強い疑問を投げかけるものです。
「米国収容の国民を顧みず」朱晋佑議員が痛烈な批判
朱晋佑議員は7日、自身のSNSアカウントに李野党代表の投稿と、米国で韓国人が収容施設に入れられていることに関する報道を並べ、李野党代表の無責任な態度を指摘しました。「収容され、地団駄を踏んでいる人々の家族のことは考えていないのか」と問いかけ、約300人もの韓国人が米国で困難な状況にあるにもかかわらず、李野党代表が自身の娯楽を優先していることへの憤りを示しました。
与党「国民の力」所属の朱晋佑議員が李在明野党代表の映画鑑賞を厳しく批判する様子。
宗教弾圧疑惑とキリスト教映画鑑賞の矛盾
さらに朱議員は、李野党代表が教会への家宅捜索や牧師の通話記録調査を行い、拘束令状まで請求するなど「宗教弾圧」を行ったにもかかわらず、鑑賞した映画がキリスト教映画『キング・オブ・キングス』であったことを問題視しました。李野党代表は金恵景(キム・ヘギョン)夫人と共に、6日に児童養護施設「永楽保隣院」の子どもたちとこの映画を鑑賞し、その感想をSNSに掲載していました。この行動は、過去の自身の言動と矛盾すると朱議員は批判しています。
外交懸案への無責任な態度を非難
朱晋佑議員はまた、李野党代表が映画鑑賞や特別検察官(特検)に関する発言に終始し、本来自らが取り組むべき外交懸案からは姿を消していると指摘しました。同議員は「そんなことをしている場合ではない。趙顕(チョ・ヒョン)外交長官(※当時の記事に記載された情報に基づく)は『必要ならば米国に行く』と言っている。これは無責任な妄言だ」と李野党代表の姿勢を強く皮肉りました。米国における韓国人収容問題という喫緊の外交課題に対する李野党代表の対応が問われています。
結論
李在明野党代表の映画鑑賞とSNS投稿は、与党・国民の力の朱晋佑議員から「無責任」との厳しい批判に晒されています。特に、米国における韓国人収容問題の深刻さ、過去の宗教弾圧疑惑との矛盾、そして外交懸案への消極的な姿勢が問題視されており、政治的責任と倫理が問われる事態となっています。