1991年に社会現象を巻き起こしたフジテレビ系大ヒットドラマ「101回目のプロポーズ」の続編「102回目のプロポーズ」が、地上波放送とFODでの独占配信で制作されることが発表され、大きな注目を集めています。特にキャスティングでは、過去にスキャンダルを経験した唐田えりか(27)と伊藤健太郎(28)が主要キャストに抜擢されたことで、SNS上では早くも賛否両論が巻き起こっています。しかし、この人選の背後には、企画を手がける鈴木おさむ氏の深い意図と、芸能界での「完全復活」を目指すタレントたちの物語が隠されているようです。
伝説のドラマ「101回目のプロポーズ」の衝撃的続編
「101回目のプロポーズ」は、浅野温子と武田鉄矢がダブル主演を務め、最終回には驚異的な平均世帯視聴率36.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した伝説的な作品です。武田の「僕は死にましぇ~ん!」という名セリフは流行語となり、多くの人々の心に深く刻まれました。その続編となる「102回目のプロポーズ」は、放送作家・脚本家を引退した鈴木おさむ氏が企画。34年の時を経て、新たな連続ドラマとして実現に至りました。武田鉄矢も星野達郎役として再び出演することが発表されており、往年のファンを歓喜させています。
物議を醸す主要キャスト陣とSNSの反応
今作の主人公、矢吹薫(浅野)と星野達郎(武田)の娘・星野光を演じるのは唐田えりかです。光に一目ぼれする空野太陽役にはお笑いコンビ「霜降り明星」のせいや、光の恋人・大月音役には伊藤健太郎が決定しました。しかし、主要キャストの発表を受け、SNS上では反発の声も少なくありません。唐田は2020年に東出昌大との不倫騒動、伊藤も同年ひき逃げ事件(不起訴)を起こしており、その過去が視聴者の間で物議を醸しているのです。
鈴木おさむ氏が描く「才能ある者へのセカンドチャンス」
伊藤、唐田ともに5年前の出来事からすでに活動を再開しています。特に唐田は、昨年鈴木おさむ氏が企画・プロデュース・脚本を手がけたNetflixドラマ「極悪女王」で、長与千種役が絶賛され、「大女優になる!」と鈴木氏が絶賛するほどの逸材です。一方、伊藤もフジテレビの大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」(91年)のリメーク版で2021年に主演を務めています。フジテレビ関係者によると、鈴木氏は「才能のある人物たちが厳しい立場に追いやられても手を差し伸べようとする」という信念を持っており、自身も逆境からチャンスを与えられてきた経験から、才能あふれる二人の「完全復活」を強く願っていると伝えられています。
2018年カンヌ国際映画祭に参加し、レッドカーペットを歩く女優・唐田えりか。
ベッキー、篠田麻里子、渡部建も?「隠し玉」サプライズ出演の可能性
この「完全復活」戦略は、主要キャストだけに留まらない可能性も浮上しています。同じように過去のスキャンダルから「完全復活」を目指すタレントたちが「隠し玉」としてキャスティング候補に挙がっているというのです。関係者からは、ベッキー、篠田麻里子、渡部建といった名前がサプライズ出演の候補として挙がっています。もし主演俳優たちがスキャンダル経験のないクリーンなイメージであれば、共演NGを出す可能性もありますが、唐田をはじめ主要キャスト自身が過去を持っているため、共演を拒否する理由はないと見られています。フジテレビ自体も、視聴率低迷から復活の道を模索する中で、この話題作は大きな賭けとなるでしょう。
「102回目のプロポーズ」は、単なる人気ドラマの続編に留まらず、芸能界におけるセカンドチャンス、そして才能の再評価という深いテーマを内包しています。物議を醸すキャスティングは、それ自体が大きな話題となり、視聴者の注目を集めることは間違いありません。この作品が、キャスト陣、そしてフジテレビ自身の「完全復活」に向けた重要な一歩となるのか、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
参考資料
- 東スポWEB / Yahoo!ニュース「『102回目のプロポーズ』にスキャンダル経験者ぞろぞろ〝隠し玉〟まで フジが勝負に出る理由」(2024年9月9日公開)