俳優の山田裕貴さん(34)が8日放送の日本テレビ系人気番組「しゃべくり007」(月曜午後9時)に出演し、自身の少年時代と、かつて目指した野球の道を断念した苦い経験について率直に語りました。プロ野球選手を父に持つ彼が、なぜ野球への夢を諦めることになったのか、その舞台裏が明らかになりました。
俳優・山田裕貴、球児時代の挫折と父の存在
山田裕貴さんの父は、かつて中日ドラゴンズや広島東洋カープで活躍した元プロ野球選手、山田和利さんです。そんな野球一家に育った山田さん自身も、中学校までは強豪クラブチームで野球に打ち込んでいました。しかし、彼が所属していたのは「毎年全国大会に出場するような」レベルの高いチーム。当時のチームメイトたちを「片手でリンゴを握りつぶすような人や、漫画に出てくるような逸材ばかりだった」と振り返り、自身は「補欠」であったことを明かしました。
野球のアドバイスについて父から受ける機会があったか問われると、「僕もプライドが高かったので、なかなか聞けなかった」と、父への複雑な思いをにじませました。
山田裕貴さんが真剣な表情で過去を語る様子
厳父・和利さんの「まだまだだな」が導いた決断
転機が訪れたのは、父・和利さんが観戦に訪れたある試合でのこと。山田さんは投手として先発し、完封勝利を収め、打者としても3安打を放つなど、文字通り大活躍を見せました。しかし、試合からの帰り道、車中で父からかけられた言葉は「まだまだだな」という一言でした。
この厳しい評価に、山田さんは「うわぁ…まだまだなんだ…」と深く落胆したといいます。厳格な父の一言が、彼の心に大きな影響を与えました。「だから何か…“俺には無理かもな”みたいなので、自分で諦めちゃいましたね」と、野球の道を断念した当時の心境を赤裸々に告白しました。父の言葉が、彼の野球人生における決定的な一因となったことを示唆しています。
まとめ
俳優・山田裕貴さんが、幼少期から抱き続けた野球への夢を断念した背景には、プロ野球選手である父・山田和利さんの存在と、その厳しくも愛情のこもった一言がありました。強豪チームでの挫折、そして父からの期待と現実のギャップに苦悩した経験は、現在の彼を形作る上で貴重な財産となっていることでしょう。この告白は、親子の関係性や夢を追うことの難しさについて、視聴者に深く考えさせるものとなりました。
参考文献
- 日本テレビ系「しゃべくり007」2025年9月8日放送
- Yahoo!ニュース (Sponichi Annex): 山田裕貴「野球の道を断念した理由」プロ野球選手の父の言葉が「まだまだだな」 (https://news.yahoo.co.jp/articles/5715432d5f4a67c388a9d6107c745301dd4b0dff)