1991年に社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「101回目のプロポーズ」の続編となる「102回目のプロポーズ」がフジテレビで制作されることが発表され、大きな注目を集めています。主演に抜擢されたのは女優の唐田えりか(27)と、お笑いコンビ・霜降り明星のせいや(32)。唐田は「大名作の前作にリスペクトと責任を胸に、今の自分の精一杯をぶつけて挑みます」と意気込みを語っていますが、彼女のキャスティングに対しては、インターネット上で否定的な声が相次いでおり、その波紋は女優・永野芽郁(25)の今後のキャリアにも示唆を与えるものとして注目されています。
『101回目のプロポーズ』続編発表、唐田えりか主演への期待と波紋
大ヒットドラマの続編、注目のキャスト
フジテレビは9月8日、伝説の“月9”ドラマ「101回目のプロポーズ」の続編「102回目のプロポーズ」の制作を発表しました。脚本家を引退した鈴木おさむ氏(53)が長年熱望していたというこの企画は、前作の最終回で結ばれた矢吹薫(浅野温子)と星野達郎(武田鉄矢)の娘、星野光を主人公とするヒューマンラブストーリーです。
星野光役には唐田えりかが抜擢され、「心強いスタッフ・キャストの皆様と、準備期間から笑いが絶えず幸せな時間を過ごしています。面白い作品になります。是非、ご期待ください!」とコメント。彼女が演じるのは、2人の青年の間で揺れ動く人気チェリストのヒロインです。相手役の“非モテ男”空野太陽役にはせいや、そのライバル役には伊藤健太郎(28)がキャスティングされています。さらに、武田鉄矢(76)も登場し、せいやとのコミカルな掛け合いが新たな見どころとなるでしょう。具体的な放送日程は未定ですが、地上波放送とフジの配信動画サービス「FOD」での独占配信が予定されています。
「純愛ドラマには不適切」唐田えりかキャスティングへの厳しい声
不倫騒動が投じる影:世間の複雑な反応
前作が“伝説の純愛ドラマ”と称されるだけに、続編への期待は高まる一方、主演の唐田えりかのキャスティングには異論が噴出しています。特にネットやX(旧Twitter)では、「純愛ではないよね…彼女が出る時点で…個人的には名作は名作のままで終わって欲しいなぁ…」「唐田えりかはとてつもないミスキャスト。純愛物語には金輪際使えない」といった厳しい声が相次いでいます。
これらの批判は、2020年1月に「週刊文春」の報道をきっかけに世間を騒がせた俳優・東出昌大(37)との不倫騒動が大きく影響しています。この騒動により、同年8月には東出と前妻・杏(39)が離婚を発表。幼い3人の子供がいたことから、唐田には「家庭を壊した」という強いレッテルが貼られてしまいました。清純派女優として人気が出始めていた矢先のスキャンダルは、彼女のイメージにとって致命的な打撃となり、2021年9月に主演短編映画で女優業を再開して以降も、活動が報じられるたびに批判的な声が上がる状況が続いていました。
女優・唐田えりか(左)と永野芽郁(右)。それぞれの不倫騒動が純愛ドラマ主演や今後のキャリアに与える影響に焦点が当てられています。
ネガティブイメージ払拭への道のり:Netflix作品での奮闘
しかし、2024年9月に配信されたNetflixドラマ「極悪女王」での唐田の熱演は、彼女へのネガティブなイメージを少しずつ変えつつありました。彼女は1980年代の女子プロレス界を席巻したクラッシュギャルズの長与千種(60)を演じ、撮影前から肉体改造とプロレス技のトレーニングに励み、体重も10キロ増量したといいます。一部では髪を「丸坊主にした」とも報じられるなど、体当たりで挑んだ演技は高く評価され、役者としての幅を広げました。現在配信中のNetflixドラマ「グラスハート」でも、物語の核となるバンドのマネージャーを演じており、その演技力は着実に評価を高めています。
純愛ヒロインのハードル:求められる「クリーンさ」と今後の展望
地上波復帰におけるイメージ戦略の課題
今回発表された「102回目のプロポーズ」は、唐田にとって約6年ぶりの地上波ドラマ復帰作となります。地上波ドラマへの復帰には、広告を出稿するクライアントからの許諾も不可欠であり、様々な調整が行われたものと推測されます。しかし、“本家”が社会現象を巻き起こした純愛作品であるため、それに準ずるラブストーリーのヒロインを演じるにあたり、不倫騒動のイメージが再燃してしまったと考えられます。純愛ドラマでは、演じる俳優にも「クリーンさ」や「清純さ」が強く求められる傾向にあるため、この役柄は唐田にとって非常に高いハードルとなるでしょう。彼女が自身の演技で世間の評価を覆すことができるか、その真価が問われることになります。
永野芽郁のケース:スキャンダル後の役柄選びの重要性
一方、唐田と同様の道を辿る可能性が指摘されているのが、今年4月下旬に既婚者である俳優・田中圭(41)との不倫疑惑が「週刊文春」で報じられた永野芽郁(25)です。永野と田中は共に不倫関係を否定しましたが、記事に掲載された“手繋ぎ写真”などについては明確な説明がないままでした。しかし、最近では関係者の間で「すでに関係は切れている」と言われており、永野もスキャンダル報道後にNetflixドラマへの出演が決まるなど、活動を続けています。
彼女が出演するNetflixドラマがヒットすれば、地上波復帰のオファーが舞い込むきっかけにもなるでしょう。しかし、唐田が「純愛ドラマ」に抜擢されただけで炎上気味になっている現状を踏まえると、永野も今後の役柄選びには非常に慎重さが求められるでしょう。もしかしたら、スキャンダルを逆手に取るような、あえてイメージを覆すような役柄の方が、意外にも世間の支持を得られる可能性も秘めているかもしれません。
まとめ
唐田えりかの地上波ドラマ復帰と「102回目のプロポーズ」主演は、彼女自身の演技力と、過去の不倫騒動という負のイメージをどのように乗り越えるかという大きな課題を提示しています。純愛ドラマのヒロインに求められる「クリーンさ」という社会的な期待と、俳優のプライベートが作品に与える影響は、日本のエンターテインメント業界における常に議論されるテーマです。唐田のケースは、永野芽郁をはじめとする他の女優たちにとって、スキャンダル後のキャリア戦略、特に役柄選びの重要性について深く考えさせる反面教師となるでしょう。
参考文献
- 《大名作の前作にリスペクトと責任を胸に、今の自分の精一杯をぶつけて挑みます》 – Yahoo!ニュース (「女性自身」より)
- フジテレビ公式サイト – 「102回目のプロポーズ」制作発表に関する情報
- 「週刊文春」 – 東出昌大と唐田えりかの不倫報道、田中圭と永野芽郁の不倫疑惑報道
- Netflix – ドラマ「極悪女王」「グラスハート」関連情報