人気ロックバンドLUNA SEAのドラマー真矢が、脳腫瘍と診断されたことを公式サイトを通じて発表しました。2020年にはステージ4の大腸がんを経験し、壮絶な治療と並行して活動を続けてきた真矢氏ですが、今後は治療に専念するため、一部の活動に影響が出ることが報じられています。メンバーも真矢氏への全面的なサポートを表明しており、ファンからは早期回復を願う声が寄せられています。
脳腫瘍の診断に至る経緯と過去の病歴
真矢氏は2020年に大腸がんが発覚し、ステージ4と診断されたという過去があります。それ以降、ライブやツアーを継続しながら、7度の手術、抗がん剤治療、放射線療法を並行して行ってきたことを明かしました。今年2月に東京ドームで開催されたLUNA SEA結成35周年ツアーのグランドファイナルまで精力的に走り抜けた後、活動は一段落したものの、先日めまいで倒れ、立ち上がることができなくなったと告白しています。当初は耳石のずれを疑い診察を受けたものの回復が見られず、脳神経外科でのMRI検査の結果、右側頭部に腫瘍が発見され、脳腫瘍と診断されるに至りました。
LUNA SEAのドラマー真矢がドラムセットの前に立つ姿。脳腫瘍治療専念を発表した彼の活動を伝えるニュースイメージ。
真矢氏からのメッセージと活動への影響
真矢氏は現在の病状について、今後放射線治療に取り組む予定であるものの、炎症を起こした場合に活動に支障が出る可能性を指摘しています。この状況を受け、11月8日、9日に開催されるLUNA SEA主催フェス『LUNATIC FEST. 2025』では、彼が最も信頼を置くBULL ZEICHEN 88のドラマー淳士氏が代理を務めることが発表されました。真矢氏は淳士氏への感謝を述べつつ、「僕自身が1番信頼を置いている淳士氏にドラムセットに座ってもらい、真矢の代理として叩いてもらいます。僕にとっても、LUNA SEAにとっても、応援してくれるみんなにとっても、それが1番納得の行くベストな結論だと思っています。」とコメントしています。
また、9月27日、28日に神奈川県秦野市で開催される『第78回秦野たばこ祭』には、車椅子で参加する予定であることも明かされており、故郷でのイベントへの強い思いが伝わってきます。真矢氏はファンに向けて、「いつかまたステージに復帰できる時まで、まずは死なないこと、そしてずっと希望を失わないことを約束します。またその時に、皆さん笑顔でお会いしましょう」と力強いメッセージを送っています。
LUNA SEAメンバーからの連帯とファンへのメッセージ
真矢氏の発表を受け、LUNA SEAのメンバーであるRYUICHI、SUGIZO、INORAN、Jも連名でコメントを発表しました。彼らは「僕たち4人は何よりもまず、真矢には何も心配せず、治療に専念してもらいたいと思っています」と、真矢氏の治療を最優先に考えていることを表明。さらに、「これまでどんな時も、LUNA SEAの屋台骨としてバンドを支えてきてくれた彼に、今度は僕たちが帰ってこられる場所を守る番です」と、真矢氏がいつでも戻ってこられるよう、バンドがその場所を守り続ける決意を語りました。
メンバーおよびスタッフ一同からも、真矢氏が一日も早く元気な姿を見せられるよう治療に専念すること、関係者やファンへの心配と迷惑を深くお詫びする旨が伝えられています。療養期間中は温かく見守ってほしいと呼びかけると共に、『LUNATIC FEST. 2025』は予定通り開催し、その他のスケジュールについては決まり次第、公式サイトで報告するとしています。
真矢氏の再びステージに戻るという強い意志と、それを支えるLUNA SEAメンバーの深い絆が示された今回の発表。ファンは彼の回復を願い、今後の動向を温かく見守ることになるでしょう。