【ワシントン=塩原永久】米ホワイトハウスは16日、トランプ米大統領が同日にジョンソン英首相と電話会談したと発表した。トランプ氏は、ジョンソン氏率いる与党・保守党が総選挙で大勝したことに祝意を伝達。貿易協議を含む幅広い分野で両国の協力を強化していくことを確認した。
米政府の声明によると、両国首脳は「米英の自由貿易協定の交渉」について話し合った。
一方、クドロー米国家経済会議委員長は16日、欧州連合(EU)離脱後の英国と貿易問題を議論するため来年1月上旬にも訪英する意向を明らかにした。クドロー氏は新たな貿易協定締結に向けた協議を「なるべく早く始めたい」とした。ポッティンジャー大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)も同行し「多くの分野を協議する」という。
トランプ米政権とEUの貿易協議は停滞している。米政権はこれまでも、EU離脱後の英国と自由貿易協定(FTA)締結も視野に早期交渉入りする意向を示してきた。