奈良市と直結「十津川観光特急バス」 来春実証実験

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実証実験で運行する「十津川観光特急バス」と同型車両(奈良交通提供)

実証実験で運行する「十津川観光特急バス」と同型車両(奈良交通提供)

 奈良県十津川村と奈良交通、県は18日、奈良市内と十津川温泉を直結する「十津川観光特急バス」の実証実験を来年2~3月に実施すると発表した。十津川村へは近鉄大和八木駅(同県橿原市)発着の路線バスがあるが、特急バスの運行で長旅がより快適に。東京や福岡方面にも「十津川の冬旅」をPRする。

 国道168号の「十津川道路」のうち、未通だった折立-平谷間が9月に開通するなど、同県五條市方面から十津川村へは近年、アクセス改善が進んでいる。十津川観光特急バスの実証実験は、それを観光振興につなげるのが狙いで、県の「もっと良くなる奈良県市町村応援補助金」を活用。十分なニーズが確認できれば、恒常的な運行につなげたい考えだ。

 2月1日~3月29日に実施される実証実験では、期間中の土曜に十津川行き、日曜に奈良行きを各1本運行する。十津川行きの往路は午後1時10分にJR奈良駅を出発し、近鉄奈良駅、五條バスセンター、観光拠点「星のくに」を経て、十津川村北部の上野地で3時45分から30分停車。ここで名所の「谷瀬の吊り橋」を楽しんでもらい、十津川村役場、十津川温泉を経て、終着のホテル昴に5時12分に到着する。

 奈良行きの復路は、午後1時半にホテル昴を出発。停車場所は往路と同じで、JR奈良駅着は5時39分。往路、復路とも全体の所要時間は4時間余りになる。

 一方、大和八木駅から十津川村に向かう現行の「日本一長い路線バス」は、124の停留所(終点の和歌山・新宮駅までは167)があり、ホテル昴までは最短でも4時間半かかる。近鉄奈良駅から鉄道と路線バスを乗り継ぐよりも、約1時間20分短縮されるという。

 東京駅、福岡駅から午前9時過ぎの新幹線に乗り、十津川観光特急バスを使えば、十津川村には夕方に到着できるといい、今後はJR東海などを通じて県外にPRしていく方針だ。

 十津川村産業課観光グループの沼平善史係長は「冬場は閑散期ですが、源泉かけ流しの温泉や美しい星空だけでなく、ジビエ料理やアマゴの骨酒などが楽しめます。特急バスの運行で、遠方からも気軽に観光に訪れてもらうきっかけになれば」と話している。

 十津川観光特急バスは予約優先制で、予約は来年1月7日から。問い合わせは奈良交通総合予約センター(0742・22・5110)。

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