【シネマプレビュー】「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」





映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の一場面(提供写真)

 9作目にしてシリーズの完結。いずれかの「スター・ウォーズ」に夢中になったことがあるならば、この大団円は目撃すべきだろう。

 ジョージ・ルーカス監督が1977年に世に出した「スター・ウォーズ」は、日本では翌昭和53年に公開された。中学生だった記者は、日本で一番大きな映画館の客席が人々で埋め尽くされた光景を、今でも覚えている。興奮した。

 宇宙を舞台にしたお姫さまと騎士の物語は当時、SFではなくスペースオペラと呼ばれた。西部劇と黒澤明作品の影響をたっぷり受けて痛快極まりないのが、なによりも魅力だったが、40年余で主人公、ルーク・スカイウォーカーの血脈の物語という大河ドラマに変貌した。

 いつ、どの「スター・ウォーズ」に魅了されたかによって、この完結作に抱く思いはさまざまだろう。だが、誰であれ、最後の場面には万感胸に迫るものがあるはずだ。終幕に流れるおなじみの主題曲は、涙なくして聴けないだろう。

 20日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間22分。(健)

★★★★(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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