立憲民主党の小宮山泰子衆議院議員のX(旧Twitter)投稿が、現在、大きな波紋を呼んでいます。特に、一般的に流通している牛乳を「白い水」と表現したことに対し、多くの批判が寄せられ、その後の謝罪投稿にも疑問の声が上がっています。この一連の騒動は、政治家のSNSにおける発言の重みと、その影響を改めて浮き彫りにしています。
「白い水」発言の経緯と批判の的
小宮山議員は12月7日、Xにて超党派の「動物福祉(Animal Welfare)を考える議員連盟」の会合に触れる投稿を行いました。その中で、高価な中洞牧場の牛乳と、市販の一般的な牛乳を飲み比べる企画を用意したことに言及。中洞牧場の言葉を引用する形で、市販牛乳を「白い水」と表現しました。この投稿は、酪農業界や一般消費者から「生産者の努力を軽んじている」「不適切だ」などの強い批判を受け、後に削除される事態となりました。
物議を醸した小宮山議員の「謝罪」投稿
批判を受け、小宮山議員は12月10日にXで新たな投稿を行いました。「投稿するに相応しくない言葉の引用があり、多くの皆様からご意見・ご指摘等頂いております。心より感謝申し上げます」と記し、「思慮に欠け、皆様、殊に畜産・牛乳等に関わられる皆様に、大変失礼申し上げました」と続けました。
立憲民主党の小宮山泰子衆議院議員
しかし、この投稿に対してもSNS上では「なぜきちんと謝罪しないのか」「あくまで『引用』だから自分の失言ではないと言いたいのか」といった厳しい声が多数寄せられました。ある政治ジャーナリストは、小宮山議員が問題のフレーズを「投稿するに相応しくない言葉の引用」と表現したことや、謝罪よりも先に意見への感謝を述べた点が、ユーザーに不誠実な印象を与えたと指摘しています。
対照的な「牛乳」を巡る政治家の姿勢
この「牛乳」を巡る騒動は、別の政治家の行動と対照的な結果を見せています。自民党の小野田紀美経済安全保障担当大臣は、12月2日の閣議後記者会見で、地元岡山産の蒜山(ひるぜん)ジャージー牛乳を一気に飲み干す姿が報道陣から称賛されました。同じ「牛乳」というテーマでありながら、一方は批判を浴び、もう一方は好感度を上げるという、政治家の言葉や行動が世論に与える影響の大きさを浮き彫りにする形となりました。
SNSが普及した現代において、政治家の一言一句が瞬時に拡散され、世論を形成する力を持っています。小宮山議員の一連の対応は、言葉の選び方、そして批判に対する謝罪の姿勢が、いかに重要であるかを示す事例と言えるでしょう。政治家には、発言一つ一つに対する慎重さと、誠実な対応が今後も強く求められます。




