M-1グランプリ2025後の激変!王者たくろうと準優勝ドンデコルテの快進撃

漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2025」の決勝から1週間が経過し、その余波が日本のお笑い界に大きな変化をもたらしています。今年のM-1では、たくろうが激戦を制し、21代目王者として輝かしい栄冠を手にしました。彼らの優勝は全国で大きな話題となりましたが、最終決戦に進出した3組、特に準優勝のドンデコルテにも、想像以上の「爆発的な」注目が集まっていることが明らかになっています。この現象は、M-1がいかに国民的コンテンツであり、出場芸人にとって飛躍の舞台となっているかを改めて示しています。

M-1グランプリ2025の国民的熱狂と高視聴率

「M-1グランプリ」は、今や年末の風物詩とも言える国民的テレビコンテンツとしての地位を確立しています。今年の決勝戦もその人気を裏付ける高視聴率を記録しました。関東地区では世帯視聴率16.2%、個人視聴率11.4%を記録し、関西地区では世帯24.4%、個人18.2%と、特に高い関心を集めました。毎分最高視聴率は世帯で29.0%、個人で21.1%に達するなど、その瞬間的な盛り上がりも顕著でした。

テレビ業界で重要視される13〜49歳のコア視聴率も、関東地区で驚異的な13.3%を記録。このような多数の視聴者が注目する高視聴率番組で爪痕を残した芸人には、当然ながら数多くのオファーが舞い込みます。前年のM-1で知名度を上げたバッテリィズのように、最終決戦に進出した3組は今後、テレビ番組に引っ張りだこになると見られています。

王者たくろう:100件超のオファー殺到と今後の展望

M-1グランプリ2025後の激変!王者たくろうと準優勝ドンデコルテの快進撃M-1グランプリ最終決戦進出3組(たくろう、ドンデコルテ、エバース)M-1グランプリ最終決戦進出3組(たくろう、ドンデコルテ、エバース)

赤木裕(34)ときむらバンド(35)からなるコンビ、たくろうは、優勝決定からわずか3時間足らずで約100件もの仕事オファーが殺到したことを明かしました。優勝直後だけでなく、最終決戦進出が決まった時点で既にマネージャーの電話が鳴りやまない状態だったとも報じられています。

彼らはM-1直後に「有働Times」に生出演し、翌日には「めざましテレビ」をはじめとする東京と大阪の朝の情報番組計9本に出演するなど、多忙な日々を送っています。たくろうは、これまで大阪のよしもと漫才劇場を中心に活躍し、きむらさんの故郷である愛媛県のローカル番組「ちかくナルナル なるちか!」にレギュラー出演していました。また、2024年には「NHK上方漫才コンテスト」で準優勝を果たすなど、M-1優勝前から実力派としてお笑いファンの間では知られた存在でした。最終審査でも、審査員9人中8人がたくろうに票を入れるという圧倒的な支持を得ています。

2026年には東京の各局のバラエティ番組に多数出演することが予想され、そこで結果を残せば、いよいよ全国区の売れっ子芸人への道を歩むことでしょう。しかし、赤木さんが体調不良を訴えるなど、超多忙による影響も出始めているため、無理せず活動を続けていくことが期待されます。

準優勝ドンデコルテ:ダークホースの「爆発感」と苦労の歴史

たくろうにとって多忙な1年が続くことは確実ですが、「M-1後の爆発感」という点では、準優勝のドンデコルテの方がさらに凄いことになっているという声も聞かれます。小橋共作(36)と渡辺銀次(40)のコンビ、ドンデコルテは主に神保町よしもと漫才劇場で活動してきました。2021年には同劇場で開催されるランキングシステムの最上位ランクを勝ち取るなど、その実力は認められていましたが、テレビの仕事はたくろう以上に少なく、今回の3組の中では最も無名のダークホース的な存在でした。

特にボケ担当の渡辺さんは、2回のコンビ解散を経てピン芸人として活動していた苦労人です。同期であるカゲヤマ・益田康平さん(40)の実家に家賃2万7500円で居候させてもらっていることを明かすなど、その飾らない人柄も魅力です。決勝戦の1本目のネタでは、自身を「厚労省の定める貧困層」と自虐ネタにするなど、その波乱万丈な背景が視聴者の共感を呼びました。

結論

M-1グランプリ2025は、王者たくろうの誕生だけでなく、準優勝のドンデコルテが国民的スターへの道を駆け上がるきっかけとなりました。この大会は、優勝者だけでなく、最終決戦に進んだ実力派コンビすべてに大きなチャンスと全国的な注目をもたらすプラットフォームとしての役割を改めて証明しました。たくろうの確かな実力と、ドンデコルテの苦労から生まれた個性的な魅力は、今後の日本のお笑い界に新たな風を吹き込むことでしょう。彼らの今後の活躍から目が離せません。

参考文献