福岡県直方市の市立中で11月、体育の授業中に2年の男子生徒がハードルを跳んだ際に転倒して大けがを負ったものの、教諭が救急車を呼ばないなど適切な処置を怠っていたことが20日、市教委への取材で分かった。生徒は右足の付け根を骨折し、緊急手術を受けた。
市教委によると11月18日午前、生徒がハードルを跳ぶ際に転倒し、痛みを訴えた。だが、体育の男性教諭は生徒をコース外に出すように他の生徒に指示しただけで救急車を呼ばず、授業を続けた。別の教諭らによって生徒は保健室に運ばれたが、その際も応急処置を受けるにとどまった。
学校から連絡を受けた保護者が生徒を迎えに行き、近くの病院で診察。生徒は別の病院に救急車で搬送され、骨折しているのが判明した。学校の危機管理マニュアルでは生徒が痛みを訴えて立ち上がれない時は、救急車を呼ぶなどの処置を取るように指示している。