JA高知県は23日、中村支所(同県四万十市)に勤めていた30代の男性職員が、客から定期貯金のため受け取った現金計860万円を着服していたと発表した。9日付で懲戒解雇し、業務上横領容疑で告訴を検討している。
JAによると、元職員は平成28年3月~今年10月、定期貯金を開設しようとした客5人から現金を預かり、正規の手続きをせず着服していた。パソコンで証書を偽造し渡していたが、今月4日、客の1人が支所へ解約に来て発覚。元職員は「生活費や遊興費に使った」と話している。既に全額を弁済したという。
武政盛博組合長は「組合に対する信頼を損ねた。深くおわびする」とのコメントを出した。