中国国産空母「山東」が台湾海峡を北上





初めての試験航行を終え中国遼寧省大連の港に戻った国産空母「山東」(共同)

 【台北=田中靖人】台湾の国防部(国防省に相当)は26日、中国初の国産空母「山東」が同日、護衛の艦艇を随伴し、台湾海峡を南側から北側に通過したと発表した。台湾の中央通信社は、来月11日に投開票される総統選を前にした行動で「北京が台湾の選挙に介入しようとする態勢がますます明確になった」との安全保障関係者の見方を伝えた。

 中央通信社によると、山東は多数の艦艇を随伴し、甲板上に戦闘機「殲(J)15」を並べており、「準空母戦闘群」の状態だったという。立法院(国会)の外交・国防委員会の王定宇(おう・ていう)委員長(民主進歩党)は同社の取材に「中国軍の行動には必ず政治目的があり、台湾の民心への干渉は明らかだ」と述べた。

 山東は11月17日、台湾海峡を北から南に通過して海南島に進出し、今月17日に同地で就役していた。南シナ海を担当する南海艦隊の所属とみられていた。



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