政府は27日午前の閣議で、中東海域への海上自衛隊の派遣を閣議決定する。情報収集強化を目的に、ヘリコプター搭載型の護衛艦1隻を新たに派遣するほか、ソマリア沖アデン湾で海賊対処活動に従事するP3C哨戒機を活用する。
閣議に先立ち、国家安全保障会議(NSC)9大臣会合を開く見通し。河野太郎防衛相は閣議決定後、部隊に対する準備指示を出す。来年1月後半にも派遣命令を発出し、情報収集活動を開始したい考えだ。
活動範囲はオマーン湾やアラビア海北部、アデン湾の公海とし、ホルムズ海峡は除外する。活動期間は1年間とし、必要があれば延長する。不測の事態が生じた際は、武器使用が可能な海上警備行動を発令する。武器による保護をできる対象は日本籍の船舶に限る方針だ。