トルコの憲法裁判所は26日、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」への接続をトルコ当局が遮断しているのは表現の自由の侵害で違憲だとする判断を示した。
当局は、トルコがイスラム過激派を支援しているとのウィキペディアの記事を問題視し、2017年4月から接続を完全に遮断している。地元メディアが伝えた。
ウィキペディアを運営するウィキメディア財団は「早期の接続再開を望む」との声明を出した。財団が憲法裁に訴えていた。
トルコのエルドアン政権は16年のクーデター未遂以後、言論統制を強化。当局は、ウィキペディアへの接続禁止は、記事が国の安全保障に関わるためだと説明してきた。(共同)