宮城県の村井嘉浩知事は6日、職員約400人に向けた年頭のあいさつで、今夏の2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「世界中からいただいた支援への感謝とおもてなしの心を込めて、復興の完遂に向かう宮城の姿を発信したい」と語った。
同日行われた記者会見で村井知事は、今年にかける思いを「成」の一文字で表した。東日本大震災の発生から9年となる中、県の震災復興計画が令和2年度で最終年度となることを挙げ、「創造的復興を『成』す」と述べた。また、9月に県内で開催される第40回全国豊かな海づくり大会を成功させたいとの意味合いも込めた。
村井知事は、震災復興計画の進捗(しんちょく)について「仮設住宅の入居者は100人を切った。ハード面については順調と言っても過言ではない」とした一方で、「課題は地域間での差。計画終了後を考える1年にしたい」と述べた。