東京海上ホールディングス(HD)がブラジルで住宅向けの火災保険などを手掛ける新会社を設立する方針を固めたことが6日、分かった。出資額は約400億円。現地大手銀行のカイシャ銀行と組み、近く同銀行傘下の保険会社カイシャセグリダーデと合弁会社を設立する。日本では自然災害が多発し保険料収入の減少傾向が強まる中、海外事業の拡大でリスクの分散を図る狙いだ。
ブラジルの合弁会社は住宅向けの火災保険と団体信用生命保険を組み合わせた保険を販売する予定。カイシャ銀は仏保険会社のCNPアシュアランスとの合弁会社で住宅ローン保険を販売。今回、カイシャ銀の事業再編の一環で、東京海上を新しい提携先として決めた。カイシャ銀はブラジルの住宅ローン市場で約7割のシェアを占める大手で、東京海上との提携でさらなるシェア拡大を目指す。