菅義偉(すが・よしひで)官房長官は10日、官邸で開かれた事務次官連絡会議で、災害対策に向けて関係省庁が連携して対応するよう指示した。台風や豪雨で相次いだ水害を踏まえ、「行政の縦割りを打ち破り、国民の安心、安全を確保してもらいたい」と述べた。
政府は、昨年10月の台風19号による水害を教訓に、大雨に備えてダムの水位を下げる事前放水量を増やす方針を既に決定。ダムのある河川ごとに対策の工程表を作成し、今年6月ごろの運用開始を目指している。
会議で菅氏は、今年の東京五輪・パラリンピックにも言及し「日本の素晴らしさを世界に発信できる最高の機会だ。成功させたい」と強調した。