訪米中の河野太郎防衛相は14日(日本時間15日)、エスパー国防長官とワシントン近郊の国防総省で会談した。米国とイランが対立する中東情勢に関し、日本として緊張緩和に向け粘り強く外交努力を続ける考えを伝達。海上自衛隊の中東派遣についても説明した。茂木敏充外相も西部サンフランシスコ郊外で、ポンペオ米国務長官と会談した。
日本政府は中東・ホルムズ海峡の安全確保を目的とする米国主導の有志連合に参加しない。河野氏は会談後の共同記者会見で「米国との情報共有は当然だ。緊密に連絡を取りたい」と語った。
会談で河野氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設を巡り、工期が当初想定の5年から約9年3カ月に延びるとの計画見直し案を説明し「しっかり工事を進めたい」と述べた。
米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島に関しては、早期の移転実現を目指す意向を示した。(共同)