大阪都構想の住民投票が11月に行われる見通しとなる中、公明党大阪府本部の新春年賀会が15日、大阪市内のホテルで開かれ、大阪維新の会代表代行の吉村洋文知事が来賓として出席、住民投票を見据え「みなさんのお力をお借りし、大阪の新しい形をつくりたい」と呼びかけた。住民投票の実施時期をめぐり激しく対立していた昨年初めと一転、友好ムードを演出する形となった。
都構想をめぐっては、昨年12月に法定協議会で、維新と公明の賛成により制度案(協定書)の基本方針が可決。維新は11月1日に住民投票を実施する方向で最終調整している。
年賀会には公明党本部の山口那津男代表らも出席。都構想への具体的言及はなかったが、吉村氏によると、山口代表に壇上で「よろしくお願いします」と話したところ、笑顔で「いよいよ決着の年ですね」と言われたという。
公明府本部代表の佐藤茂樹衆院議員は記者団に「これから府民の理解を得られるように(維新と)協力していくことが大事だ」と語った。