任期満了に伴う前橋市長選(2月2日告示、同9日投開票)で、市議会保守系最大会派「新政まえばし」の議員19人のうち、3選を目指して立候補予定の現職、山本龍氏(60)を推す11人が20日、同会派を離脱。新会派「前橋令明」を結成した。
新政まえばしは、市長与党会派として昨年2月に発足。だが、自民党県議の岩上憲司氏(46)の市長選への出馬表明に伴い、現職派と岩上派に分裂。同じ会派内で支持対象が異なる事態に、市民から「分かりにくい」との指摘もあったという。
20日に会見した前橋令明の幹事長、青木登美夫市議は、内部協議が不調に終わったとし、「現職派が離脱せざるを得なくなった」と説明。「今後は11人が一致団結して現職の3選を勝ち取る」と述べた。8人が残る新政まえばしは岩上派が大半を占めることになる。
市長選では他に、元自民党衆院議員の佐田玄一郎(67)▽元市議の中島資浩(48)▽共産推薦で元市議の店橋世津子(58)-の3氏が出馬の意向を表明している。