警視庁組織犯罪対策5課と静岡県警などは、麻薬特例法違反の疑いで、指定暴力団極東会系組員の山崎大揮容疑者(32)=静岡県三島市青木=ら男2人を現行犯逮捕した。机の天板部分に覚醒剤を練り込み、アラブ首長国連邦(UAE)から密輸しようとしたとみて調べている。
組対5課によると、東京税関の検査で覚醒剤が検出されたため、別のものと入れ替えて追跡捜査したところ、静岡県内の倉庫で山崎容疑者らが受け取ったのを確認した。こうした捜査手法は「コントロールド・デリバリー」と呼ばれている。
机は2台あり、いずれも天板部分に覚醒剤が練り込まれていたとみて調べている。天板2枚の重さは計約400キロだった。昨年12月23日にドバイから羽田空港に直行便で運ばれ、今年1月17日に東京税関の検査を受けた。天板と脚を止めるねじに粉末が付着していたため、調べた結果、覚醒剤と判明した。