チャーター機第2便が武漢を出発  新型肺炎、新たに210人帰国へ 政府対策本部が初会合


 中国湖北省武漢市を中心に急拡大した新型コロナウイルスによる肺炎を受け、現地在住の邦人210人が30日、日本政府による全日空チャーター機の退避第2便で武漢から羽田空港に到着する。日本政府は29日帰国の第1便と同様、機内検疫や到着後の検査を徹底し、国内での感染拡大防止に万全を期す構えだ。210人は全員が日本国籍。

 政府は30日、安倍晋三首相を本部長とする対策本部の設置を持ち回り閣議で決定し、初会合を首相官邸で開く。人から人とみられる日本人男性の感染が奈良県で初確認されたことなどを踏まえ、今後の対応を検討する。菅義偉官房長官は29日の記者会見で、チャーター機で退避を予定する邦人は残り440人と説明した。退避第3便も予定している。第1便では日本国籍の206人が帰国した。同意を得られなかった2人を除き、症状のない人も全員ウイルス検査。厚生労働省や東京都によると、13人に発熱やせきなどの症状があり、12人が入院した。うち5人は新型コロナウイルスの検査で陰性と判明した。

 外務省によると、第2便は日本時間30日午前6時前、武漢の空港を離陸した。羽田空港着は午前9時ごろの予定。



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