超党派の議員連盟「日華議員懇談会」は5日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの流行を受け、政府に台湾の世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を働き掛けるよう求める要望書を提出した。台湾でも発症者が確認されているが、「一つの中国」原則を掲げる中国がWHOへの加盟を妨害している。
要望書では「政治的に隔絶した国家・地域とも十分な情報と対策を共有するのがWHO本来の姿であり、台湾への対応はWHO憲章に反する恥ずべきものだ」と指摘した。
議連会長の古屋圭司元拉致問題担当相は「台湾は前の馬英九政権の時にオブザーバーで入っていた。蔡英文政権に代わったら外れるというのはおかしな話だ」と語った。
日本や米国、欧州連合(EU)は台湾のWHO加盟を支持。安倍晋三首相も国会答弁などで参加の必要性に言及している。