昨年7月、大阪府高槻市の産業廃棄物収集会社「今村産業」で爆発が起き、取引先の工具通販会社「MonotaRO(モノタロウ)」(兵庫県尼崎市)の男性社員ら4人が死傷した火災で、スプレー缶のガス抜き作業で爆発を引き起こすなどしたとして、大阪府警捜査1課は13日、ガス漏出致傷と消防法違反容疑などで、死亡した3人や今村産業の男性取締役(50)ら計5人を書類送検した。スプレー缶の運搬を無許可の運送会社に委託したとして、廃棄物処理法違反の疑いで法人としてのモノタロウも書類送検した。
3人と取締役の送検容疑は共謀し、昨年7月6日午後6時~同8時10分ごろ、今村産業の敷地内でスプレー缶約2千本に金属のハンマーで穴を開けてガスを漏出させ爆発を引き起こし、現場にいたモノタロウ社員の息子(13)に頭の骨を折る重傷を負わせたなどとしている。
同課によると、缶はモノタロウが販売していた機械部品の清掃用。一昨年の台風で水につかり、売れなくなった約1万本が現場に持ち込まれていた。モノタロウ社員から「(スプレー缶を)安く処理したい」と相談された取締役が作業場所を提供していたという。