正恩氏が父誕生日参拝で3週間ぶり登場 新型肺炎で随行員も制限?



 故金正日総書記の生誕78年に当たり、平壌の錦繍山太陽宮殿を訪問した金正恩朝鮮労働党委員長(中央)ら(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕78年に当たる16日、朝鮮中央通信は、金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、正日氏と金日成(イルソン)主席の遺体を安置した平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝したと報じた。正恩氏の動静が伝えられるのは、1月25日に旧正月の記念公演を観覧したと翌日に報じられて以来、3週間ぶり。

 北朝鮮は、隣国の中国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「国家非常防疫体系」への転換を宣言し、中国との国境を事実上封鎖するほど、国内への感染流入に神経をとがらせている。正恩氏自身も公の場での活動を最小限に抑えているとみられている。

 例年は正日氏の誕生日前日に祝賀のための中央報告大会が開かれてきたが、今年は大会開催について報じられていない。正恩氏はこれまで同宮殿を参拝する際、大勢の党や軍幹部を引き連れていたが、今回公開された写真では、随行者は党の主要幹部18人に限られた。行事で大勢が集まることを避けているもようだ。

 16日付の党機関紙、労働新聞は「公共の場所でマスクを着用しない一部の人々の誤った行動」を批判する記事を掲載した。北朝鮮はこれまで新型肺炎の発症者はいないと主張している。



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