【TVクリップ】「恋はつづくよどこまでも」佐藤健「このジャンルは新鮮」





俳優の佐藤健(寺河内美奈撮影)

 恋にも仕事にも一生懸命な新米ナースの佐倉七瀬(上白石萌音)に対し、超ストイックで厳しく接する、“ドSドクター”の天堂浬(かいり)を演ずる。11日放送の第5話では、ついに佐倉の5年越しの思いが実るが、まだまだこの先も波乱含みだ。

 周囲から“魔王”と呼ばれるなど、ハッキリしたキャラクターの天堂。だが自身としては、「こういう人だと決めつけて、(現場に)入ってはいない」とし、「見てくださる皆さんに愛されるキャラにしたいという思い」なのだという。

 原作は円城寺マキの少女漫画で、女性を中心に圧倒的な支持を得ている。それだけに「現場で女性スタッフの意見を聞いて」キャラクターづくりに生かすことも。語尾が「~なんで」よりも「~だから」の方がいい、といった声を役作りの参考としてきた。「女性はそこにこだわるんだな、と知った」と明かす。

 「これだけキャラが強い役もなかなかないので、ナチュラルな人間を演じるより、どういうキャラクターを造形するかを考えている」

 同じTBSの火ドラで、一昨年に放送され、今年の新春にはスペシャルも放送された「義母と娘のブルース」では、上白石萌歌と共演した。「“ギボムス”が終わって、こっちのドラマにシフトチェンジしてからしばらくは、聞こえてくる声がそっくりに感じて。やはり姉妹なんだなあ、と。今は区別できるようになりましたけどね」と苦笑する。

 現場では「スタッフも含めて、みんながホントに温かい現場で、非常にフレンドリー。いい意味で力を抜いて」臨めているという。「それに、こういったジャンルは新鮮。かなりキャラを立ててやっているなあと思う」とほほ笑んだ。

 最初は厳しく佐倉に当たっていた天堂が、5話では付き合い始めるなど、ストーリーは急展開で進んできた。「この先も止まらずに進み続けるしかない。6話以降もブレーキをかけずに、胸キュンシーンを作り出さなければ。そういったシーンを途切れることなく作っていけたら」と自らに課す。

 「とにかく、みんなの期待に応えられるよう、見たいものをお届けしたい。逆に、どんなものが見たいのか声も届けてほしい」と話す。決してドSではないものの、その役作り、ドラマ、演技に対するストイックさは、天堂浬以上のものがあると痛烈に感じた。   (文化部 兼松康)

   

さとう・たける 平成元年生まれ、埼玉県出身。18年にドラマ「プリンセス・プリンセスD」でデビュー。翌19年の「仮面ライダー電王」で野上良太郎役で主演し、人気を博した。以後「ROOKIES」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、連続テレビ小説「半分、青い。」などに出演。映画でも令和元年「ひとよ」など、また、今夏公開の映画「るろうに剣心 最終章」2作でも主演する。



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