【米大統領選】初参加ブルームバーグ氏、厳しい洗礼 ネバダ州討論会  





前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏=13日、米ノースカロライナ州(ロイター)

 【ラスベガス(米ネバダ州)=黒瀬悦成】11月の米大統領選でトランプ大統領の再選阻止を目指す民主党の9回目の候補者討論会が19日、西部ネバダ州ラスベガスで開かれた。討論会には、支持率が急上昇しているブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)が初参加。他の候補らはブルームバーグ氏の勢いを少しでも封じようと、同氏を激しく攻撃した。

 討論会に参加したのは、ブルームバーグ氏に加え、急進左派のサンダース上院議員(78)、バイデン前副大統領(77)、ブティジェッジ前サウスベンド市長(38)、クロブシャー上院議員(59)、ウォーレン上院議員(70)の計6人。

 冒頭、ウォーレン氏は「ある億万長者が女性を『太ったメス』とか『馬面のレズビアン』と呼んだ。億万長者とはトランプ氏ではなくブルームバーグ氏のことだ」と述べ、同氏による過去のセクハラ発言を非難。「民主党は、女性を侮辱した過去を持つ人物を本選候補にしたら選挙に勝てない」と訴えた。

 これに対しブルームバーグ氏は「この中でトランプ氏に勝ち、大統領の職務を適切に遂行できるのは私だけだ」と反論した。

 しかし、バイデン氏とサンダース氏はニューヨーク市長時代のブルームバーグ氏の下での黒人などを標的にした治安対策に疑問を呈したほか、クロブシャー氏も、大富豪のブルームバーグ氏はトランプ氏と大同小異だと切り捨てた。



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