中国国民の怒りそらすため 米紙社説、記者証取り消し批判 新型肺炎

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 中国湖北省黄岡市の病院で新型肺炎患者の対応に当たる医療従事者ら=14日(新華社=共同)
 中国湖北省黄岡市の病院で新型肺炎患者の対応に当たる医療従事者ら=14日(新華社=共同)

 20日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国政府が新型肺炎のコラムを巡り同紙の北京駐在記者3人の記者証を取り消したことに関する社説を掲載、取り消しは中国政府が「新型コロナウイルスまん延への国民の怒りから関心をそらしたいとの思惑から記者を罰したものだ」と批判した。

 社説は、記者3人はコラムとは無関係だとした上で、国内の問題から国民の目をそらすための政治的動機に基づく行為だと非難。米国が18日に中国の新華社など国営メディア5社を「中国共産党の宣伝機関」と認定したことに対する報復措置の可能性もあるとした。

 「中国はアジアの病人」と題されたコラムは今月初旬に掲載され、最初の発生地である湖北省武漢の地元当局が情報を隠していたなどと批判。中国政府は、感染拡大を防ぐ努力をけなすもので、見出しも人種差別的だと強く反発した。

 社説は、見出しの「病人」という表現はこれまでもさまざまな国に対して使われており、人種差別的な意図はなかったと説明した。(共同)

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