突然、改造された自宅の窓…中国の技術力の高さに驚愕


突然、改造された自宅の窓…中国の技術力の高さに驚愕

調光フィルムが貼られた超高層ビルの窓。普段は北京市内を一望できる=9月下旬、中国北京市

【写真】白く曇った際の窓ガラス

 会場の人民大会堂から7キロ離れた高層マンションにある自宅の窓が9月下旬に突然、改造された。内側に特殊なフィルムを貼り、一瞬でガラスが曇って視界を遮る機能が付いたのだ。当局の指示で、人民大会堂が見える全ての窓を改造したという。マンションの関係者は「党大会に向けた警備強化で、上に忖度(そんたく)した役人が過剰な対策を決めた」と申し訳なさそうに言った。

 党大会の前夜、予告もなく窓が曇った。外の天気も分からないほど真っ白で中国の技術力の高さに驚愕(きょうがく)した。カーテンを閉める必要はなくなった。ただ、住民は操作できない。党大会が終わると、また予告なく窓が透明になった。外が見えることは部屋だけでなく人の心も明るくすると知った。

 習近平総書記は党大会で自らの権威を高め、異例の長期政権を実現。忠臣だけで最高指導部を築いた。独裁体制は道理を超えた忖度を生む。中国はどう変わるか。外は見えるようになったが未来への視界は晴れない。



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