アフリカ豚熱の阻止策強化 改正案第2弾を閣議決定


 政府は25日、アフリカ豚熱(ASF)の国内侵入阻止へ、水際対策の強化を柱とする家畜伝染病予防法改正案を閣議決定した。観光客が増える東京五輪の開幕までに施行したい考えで、4月ごろまでの成立を目指す。海外からの違法な肉製品の持ち込みに対する罰金の大幅引き上げや、旅行客らの荷物を検査する「家畜防疫官」の権限強化を盛り込んだ。

 アフリカ豚熱は豚やイノシシに感染する家畜伝染病で、アジアで感染が拡大。国内で流行する豚熱(CSF)とは別の病気で、致死率がより高い。有効なワクチンがなく、まん延すれば養豚業に大きな被害が懸念される。発生時に周囲の農場の健康な豚も対象とする「予防的殺処分」を可能にした改正家畜伝染病予防法が今国会で成立、施行されており、今回は対策の第2弾となる。



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