宝塚雪組 東京公演始まる 望海「男役を生き切る」





インタビューに答えるトップスター、望海風斗(左)とトップ娘役、真彩希帆=東京都千代田区の東京宝塚劇場

 宝塚歌劇雪組「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」(脚本・演出、小池修一郎)東京公演が21日、東京都千代田区の東京宝塚劇場で始まった。3月22日まで。

 ロバート・デニーロが主演した同名の米映画を、世界で初めてミュージカルにした。米ニューヨークでギャングとして成り上がる移民の少年たちの友情と絆、恋、そして悲劇を描く。

 初日の開幕前にトップスター、望海風斗(のぞみふうと)とトップ娘役、真彩希帆(まあやきほ)が同劇場で取材に応じた。

 望海は「主人公の恋愛関係が映画より分かりやすく、濃厚に描かれています。一度の観劇でも分かりやすいよう、演出面で工夫されています」と舞台ならではの魅力をアピールした。真彩も「人間関係が濃厚。歌や踊りに乗せて心情を伝えるところが見どころ」と笑顔を見せた。

 また、2人は10月の東京公演千秋楽で退団することを発表しており、望海は「(退団は)自分の中ではだいぶ前から決めていたことですが、お客さまやファンの方は驚かれたかもしれません。男役として生き切ろうとしている姿を楽しんでいただければ」。また、真彩は「まずは、この公演を楽しんでいただきたい。その思いが、深くなっています」とそれぞれの心境を明かした。(石井健、写真も)



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