千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん=当時(10)=を虐待し死なせたとして、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判公判が26日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれ、心愛さんの母(33)は、平成29年7月に沖縄県から千葉県に引っ越した直後の生活について心愛さんから「『毎日が地獄だった』と言われた」と証言した。
心愛さんと被告は先に野田市に転居し、母は同年9月ごろから同居。その間の生活について母が心愛さんに尋ねると「夜中パパに起こされたり立たされたりした。妹の世話をしろとも言われた」などと話したという。
証人尋問は法廷と別室を映像と音声でつなぐビデオリンク方式で行われ、母は時折涙ぐみながら答えた。 母は、勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助罪に問われ、懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の判決が確定している。