群馬県の山本一太知事は3日、県議会全員協議会に出席し、説明不足と指摘された令和2年度の組織改正について、改めて「率直に反省する」と陳謝するとともに、狙いなどを自ら説明した。
組織改正では、企画部など3部を廃止し「知事戦略部」など3部のほか、デジタル技術で業務の変革を進める「デジタルトランスフォーメーション課」などを新設する。
これに対し、2月20日の同協議会で県議から「カタカナ表記が多い」などの異論が出され、山本知事は「自分自身が説明する場を作る」と表明していた。
山本知事は3日、組織改正の狙いを「新たな課題はいくつもの部局にまたがり、縦割り組織では対応できない。スピーディーに対応する組織にしたいと考えた」と説明。
やり玉に挙げられたデジタルトランスフォーメーション課については「こうした課があることがメッセージとなる」として改めて実現に意欲を示した。一方で、「情報化推進統括課」と注釈をつけるなど一定の譲歩をする姿勢も見せた。