群馬県渋川市は4日、30代半ば~40代半ばの「就職氷河期世代」を対象にした正規職員の採用試験に18都県から269人の応募があったと発表した。1次試験を14日に市役所で行う。4月中旬の2次、5月中旬の3次試験を経て7月1日に一般事務、土木技師、建築技師をそれぞれ若干名採用する。
応募者の内訳は一般事務249人、土木技師10人、建築技師10人。居住地別では渋川市が約4分の1を占める66人で、群馬全体は219人だった。性別は男性186人、女性83人。
感染が拡大する新型コロナウイルス対策のため、採用試験の会場入り口に消毒液を配置するほか、受験者にはマスクを着用してもらう。ウイルスの流行状況によっては試験を延期する場合もある。
就職氷河期世代は、バブル崩壊の影響で雇用環境が厳しかった時期に就職活動をした世代。希望する就職ができず不安定な仕事に就いている人が多く、国が令和2年度からの3年間で集中的に支援に取り組むことを決めている。