【ワシントン=黒瀬悦成】11月の米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで10日、中西部ミシガン州や西部ワシントン州など6州で予備選・党員集会が実施された。米主要メディアによると、バイデン前副大統領(77)はミシガン州に加え、中西部ミズーリ州と南部ミシシッピ州、西部アイダホ州で勝利を確実にした。
バイデン氏は一般代議員125人を抱えるミシガン州を制したことで、本選候補指名に大きく前進した。一方、3日のスーパーチューズデーで勢いを失い、同州での勝利による形勢逆転を目指していたサンダース上院議員(78)には痛い敗北となった。
主要メディアの出口調査によると、バイデン氏はミズーリ(代議員数68)、ミシシッピ(同36)両州で黒人の圧倒的な支持を得たほか、白人の支持でもサンダース氏を上回るなど、幅広い層に支持が広がっていることが鮮明となった。
10日はこのほか西部ワシントン、アイダホ両州で予備選、北部ノースダコタ州で党員集会が行われた。
「ミニ・スーパーチューズデー」の第1弾となる10日の予備選・党員集会での代議員の総数は352。本選候補に指名されるには、各州などに割り当てられた一般代議員3979人の過半数(1991人)を獲得する必要がある。
政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の集計によると、両候補の獲得代議員数(米東部時間11日午前零時現在)は、バイデン氏816、サンダース氏658。