女性の口説き方を有料で教えるナンパ塾を開きながら、女性に大量の酒を飲ませて乱暴したとして準強制性交の罪に問われた「リアルナンパアカデミー」塾長で会社役員、渡部泰介被告(43)の判決公判が12日、東京地裁で開かれた。家令和典裁判長は「女性の人格を無視した犯行態様は非常に悪質だ」として、懲役13年(求刑懲役14年)を言い渡した。
家令裁判長は「自ら経営するナンパ塾で、泥酔した被害者と自ら性交するだけでなく、塾生にも性交を指示していた」と指摘。「被害者に無断で性交の場面を動画に記録していた。反省の態度も一切示していない」と断じた。地裁は、性交の動画などが記録されているパソコンとハードディスクの没収も命じた。
判決によると、平成29年11月~30年3月、東京都内のホテルや大阪市内のマンションの一室などで泥酔状態の女性3人に乱暴した。