ALS女性の父親「娘から『死にたい』聞いたことない」

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 ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の女性から依頼を受け、薬物を投与し殺害したとして医師2人が京都府警に逮捕された事件で、殺害された京都市中京区の無職、林優里さん=当時(51)=の父親が28日、京都市内で改めて取材に応じ、「死にたいと聞いたことはなかった」とした上で、「(もし死の願望を聞いていたら)思いとどめるように言った。後悔が残る」と話した。

 父親によると、女性は活発な性格だった。友人も多く、中学時代はバドミントン部に所属し、大学卒業後は東京で家具を販売していた。ALSの発症後は、京都に戻ったが、車椅子で友人3人とハワイ旅行へ行ったり、ヘルパーと花火大会に行ったりと、外出を楽しんでいたという。

 一方、女性は自身の体が病に侵されていくことにショックを受けていたといい、父親は「ベッドから落ちた際に、自分で元の位置に戻れず、私に抱きついて号泣したことを覚えている。悔しい思いがあったのではないか」と話した。

 また、「娘から『死にたい』という言葉は聞いたことがなかった」とし、女性が死亡した際も「急なことで動転した」と振り返り、「私に弱音を吐くことはなかった」と寂しげに語った。

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