愛知県蒲郡市の50代男性が新型コロナウイルス感染が判明した後に「ウイルスをまく」と話して外食した問題で、県警は13日、業務妨害容疑で飲食店からの被害届を受理し、捜査を始めたと明らかにした。捜査関係者によると、店は男性が利用したフィリピンパブで、12日には女性従業員の陽性が判明している。男性は現在入院中で、退院後に事情聴取などを進める方針。
同市などによると、男性は4日、陽性と判明。保健所から自宅待機を要請されていたが、同日夕、家族に「ウイルスをばらまく」と話し、タクシーで外出。市内の居酒屋に約15分、フィリピンパブに約40分滞在した。
関係者によると、パブでは接客する女性従業員の肩に手を回したり、カラオケで歌ったりした。この女性従業員は陰性だったが、同県豊田市によると12日、30代の別の女性従業員=豊田市=の感染が確認された。容体は安定しているという。
県警は男性の詳しい行動歴や店内での接客状況を調べている。両店は使用した食器などを処分した上、4日から自主休業している。
男性は、同居する両親の感染が3日に確認されたことを受け行った遺伝子検査で陽性が判明した。