フィリピンのマニラ首都圏開発庁は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マニラ全域で15日以降、午後8時から午前5時までの外出を禁じると明らかにした。4月14日まで。医療従事者のほか、出勤や退勤、生活必需品の買い出し目的の場合は対象外という。
同庁によると、違反しても逮捕や拘束はせず、帰宅を促す警告だけにとどめる。外出禁止時間帯は小規模なスーパーや雑貨店、薬局などの営業を認める一方、全てのショッピングモールに対して閉鎖を求めた。
同庁幹部は記者会見で「ウイルスの拡散を防ぐためには人々の行動を制限する必要がある。大勢が集まる場にはいないで帰宅してほしい」と述べ、理解を求めた。
フィリピン国内の感染者は64人で、このうち6人が死亡。既に非常事態宣言が出され、マニラにある政府機関は一部閉鎖された。車や国内航路、航空機の国内線で、マニラと国内の他の地域との間を出入りすることも15日から原則として禁止される。(共同)