平成29年に愛知県で抵抗できない状態の19歳の実の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた被告の男(50)の弁護人が、1審名古屋地裁岡崎支部の無罪判決を破棄して懲役10年とした名古屋高裁判決を不服として上告した。高裁の受理は14日。
1、2審を通じ、抵抗が著しく困難な「抗拒(こうきょ)不能」の状態だったかどうかが争われた。高裁は12日の判決で「継続的な性的虐待の過程で抵抗する意欲や意思をなくし、精神的、心理的に抵抗できない状態だった」と判断した。
控訴審判決によると、男は29年8月に勤務先の会社で、9月にはホテルで、抵抗できない状態に乗じ、娘に性的暴行をした。