新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、客足の減少などで資金繰りが悪化している事業者を支援するため、栃木県は16日、金融機関を集めた緊急会議を開き、運転資金などの融資に迅速な対応をとるよう要請した。
民間と政府系の金融機関へは、中小企業・小規模事業者に対して返済猶予などの条件変更にも柔軟に応じるよう要請。また県信用保証協会には、保証審査の緩和・簡素化を求めた。
福田富一知事は「県内でも幅広い産業に影響が及んでいる。政府の要請も踏まえ、資金需要が高まる年度末を乗り越えられるよう、各支店に周知徹底してほしい」と会議で述べた。
栃木銀行などは休日相談窓口を開いており、足利銀行は14、15日に約200件対応したという。足銀の松下正直頭取は「当面の資金繰りだけでなく、『次の一手』も連携して考えていきたい」と話した。(山沢義徳)