森雅子法相は17日の参院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故時に福島県の検察官が市民より先に逃げたとの答弁に関し、自身の間違った認識に基づいた発言だったと初めて表明した。「法務省が確認した事実が実際の事実だと考えている」と認めた。
森氏は9日の予算委で「検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた」と発言。その後に答弁を撤回、謝罪したが、「個人的な評価を述べたのは不適切だった」などと釈明し、認識の誤りには言及していなかった。
国民民主党の森裕子氏が17日の予算委で「今でも個人的には、検察官が逃げたと思っているのか」と追及したのに対し、答弁した。